井上久実からのメッセージ

私は1990年大林組設計部に入社しました。
当時はバブル期の後半でしたが、まだ多くの案件がありました。
 
入社当時は、始発と終電。土日も殆ど会社に通っていました。
これは強制されたわけではありません。
何もできない悔しさで必死でしたし、仕事を通してスキルを習得しながら、建物を創ることを楽しんでいました。
当時の上司の口癖は「設計の都合で現場を止めるな」でした。
この言葉は、現在の私の仕事の基本になっています。
 
会社時代は、設計技術はもちろん、施主および施工者やメーカーなどの多くの協力会社のみなさんとのコミュニケーション能力や、議事録作成など社会人として必要不可欠な常識も、同時に密度高く学びました。
 
弊社はクイックレスポンスが基本です。
特に住宅を建てることはクライアントにとっては大イベント。
クライアントの熱意に応える為、迅速かつ丁寧にレスポンスし、
設計者としての気遣いを大切にしています。
 
これまで取得した経験や工夫を伝えると同時に、スタッフの感性とエネルギーから刺激を受け、事務所の新たな風景を一緒に見つけていく事を期待しています。