TOP | WORKS | 2024 | ピカソ美化学研究所 駒ヶ根研修センター

建物は、南アルプスと中央アルプスの二つの山々を望む素晴らしい環境に位置する。
隣接地にやがて建設する工場に先立ち、社員のための研修施設を計画した。
山々への眺望を最大限活かしつつも、周辺環境への影響を最小限とする建築が求められた。
ボリュームを抑えるために、建物は基本的に平屋とし、小さな屋根を連続させることで、敷地に広がる伸びやかな建築とした。
室内は、天井の高さに強弱を付け、どの部屋からも東に見える南アルプスに大きく開いた窓を、象徴的に設けている。また、館内の至る所、ふと振り返った視線の先や長い動線の先などで、風景と繋がり、周囲の環境を楽しむことができる。
年月と共に新たに植えた街々が生長し、周辺環境と建築とランドスケープが融合する姿を楽しみにしている。